寒い日のとんこつラーメン
そうだ、とんこつラーメンを食べよう
雨の降る寒い日、ぶっさんはとんこつラーメンを食べることを心に決め、外に出た
雨が振り桜の花びらが散る風情のある街並み。
松尾芭蕉であれば、ここで一句…となるのだが、残念ながら筆を走らせているのは国語の苦手なぶっさん
五七五どころか頭の中は、白濁としたスープにゴマの風味、コクのある味わいである。
仕事帰りのサラリーマンや、女子高生が傘を揺らす中、ぶっさんはラーメン屋へ突き進む
時折、冷たい風が吹く。
…帰りてぇ
折れそうな心をなんとか繋ぎ止め、ラーメン屋に入り、店員にこう告げる
「とんこつラーメンひとつ」
店員は答える
「はい、かしこまりました。」
冷える身体を暖めながら、活気のある店内を見渡し、物思いに耽っていると、店員がラーメンを持ってきた
「お待たせしました。
とんこちゅラーメンです」
今日はとんこちゅラーメンでした。
つづく